あうとわ~ど・ばうんど

Ivo Perelman / Serendipity

せっかくはてなブログに移行して、半月間せっせと更新したが、多忙と怠惰にかまけてつい1ヶ月間放置してしまった。

新譜はその間もいろいろ聴いているが、最近最もよく聴いてるのはこれ。

Serendipity

Serendipity

Ivo Perelman(ts) Matthew Shipp(p) William Parker(b) Gerald Cleaver(ds)

ブラジル出身のテナーマン、イーヴォ・ペレルマンはここの所 Leo レーベルから精力的に作品をリリースしていて、とくに多くの作品でマシュー・シップと共演している。

聴いたら危険! ジャズ入門 (アスキー新書)」で紹介していた「Hour of the Star」は、シップとジェラルド・クリーヴァー、ジョー・モリスとのカルテットだったが、今作はベースにウィリアム・パーカーを迎えている。

シップとパーカーは、デヴィッド・S・ウェアの黄金カルテットの屋台骨だったのは言うまでもなく、まあでもだからといって、ウェアと比べてどうこう言うのは野暮に違いないが、とはいうものの、ペレルマンテナーがのたくり、ぐつぐつ煮えたぎり、高まった内圧から解放されるように一気に爆発するところなどはウェア・カルテットもかくやというほどの大興奮であり、このカルテットがウェアの衣鉢を(結果として)継いでいるのは間違いないだろう。