あうとわ~ど・ばうんど

Musics

下半期1発目。タイトルが良いので、なんとなくコレを。「Music/Dewey Redman」(galaxy)。78年、全6曲43分。Redman(ts,musette,vo,harp)Fred Simmons(p,cowbell)Mark Helias(b)Eddie Moore(ds,saw,per,vo)。
Music最近では、ジョシュアの父親、という言い方をされることが多いようだが、なんのなんの、親父のサックスの方が全然素晴らしい。軽快な②「(The)Virgin Strike(March)」、バラードの③「Alone Again」も良いのだが、実は一番好きなのは、デューイがミュゼットを吹き倒す④「Unknown Tongue」。物悲しいような懐かしいようなミュゼットの響きが、とにかくたまらない。ついでに、デューイがハープに持ち替え、全員がまた訳分かんないことになっちゃってる⑤「One Beauty Day」も好き。純ジャズ原理主義者は鼻で笑うだけだろうが、こういう、どうしても余計なことをやらずにいられない『精神の過剰さ』みたいなものに、どうしても惹かれてしまう。こうした『過剰さ』こそ、ジャズの豊かさだと思うのだけれど、どうだろうか。