あうとわ~ど・ばうんど

Ingrid Laubrock - Serpentines

イングリッド・ラブロックに直接注文していた新譜が届く。

Serpentines

Serpentines

Ingrid Laubrock(ts, ss, glockenspiel, composition) Peter Evans(piccolo tp, tp) Miya Masaoka(koto) Craig Taborn(p) Sam Pluta(electronics) Dan Peck(tuba) Tyshawn Sorey(ds)


豪華メンバーによる新グループ Serpentines のデビュー作(なお本来はセクステットで、ピーター・エヴァンズはアディショナルミュージシャンのようだ)。サーペンタインズとは(蛇のように)曲がりくねったものを指す言葉らしいが、空間の其処彼処で生まれた音たちが、呼応するようにそれぞれの場所でトグロを巻き始め、離合集散を繰り返しながら、時にするする絡まり合い、時に複雑な曲線構造物をつくりあげる。そんな様が譬えられているのかもしれない。

Elliott Sharp Aggregat - Dialectrical

Clean Feed(と Shhpuma)の新譜をまとめて購入したが、まずは何となくこれを聴く。

Dialectrical Feat Barry Guy

Dialectrical Feat Barry Guy

Barry Altschul(ds, per) Taylor Ho Bynum(tp) Terry L. Greene II(tb) Brad Jones(b) Elliott Sharp(ss, ts, cl, bcl)


エリオット・シャープ率いる Aggregat の新作。グループ名義としては同レーベル2枚目で、前作「Aggregat-Quintet」のメンバーが2人交代し、トランペットがネイト・ウーリーからテイラー・ホ・バイナムに、ドラムはチェス・スミスに代わってバリー・アルチュールがフィーチャーされている(それ以前にも「Aggregat」という先行作があり、シャープ、ジョーンズ、スミスのトリオ。ちなみに前2作とも未聴である)。先日のアレックス・ワードもそうだったが、私にとってエリオット・シャープはギタリストの印象が強い(というか、どちらかといえばギターが本職だろう)のだけれど、ここで聴ける彼のサックスやクラリネットも楽しい。トランペット、トロンボーンとともにおもちゃ箱をひっくり返したような愉快なフリージャズが聴けるかと思えば、3管によるハーモニーはブッカー・リトルの「Out Front」に通じるようなゾクリとする快感がある(作曲面でもそれを実感させる)。


試聴
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