あうとわ~ど・ばうんど

María Grand / Magdalena

メアリー・ハルヴァーソン参加の新作を聴く。


María Grand / Magdalena(2018)
María Grand (ts) Jasmine Wilson (spoken word) Amani Fela (spoken word) Mary Halvorson (elg) David Bryant (p) Fabian Almazan (p) Rashaan Carter (acb) Jeremy Dutton (ds)


最近はスティーヴ・コールマンの作品をとんと聴かなくなってしまったので、近年彼のアルバムに参加するこのスイス出身の20代の女性テナーサックス奏者のことは名のみ知っていた程度だったが、初めて聴いてみると M-Base 正調とでもいうか、独特のリズムでステップを踏みながらコーナーで急加速するようなプレイに、なんだか懐かしさを覚えたのだった。彼女とは元々知り合いであったらしいメアリーは2曲に参加し、いずれもマリアのヴォーカルとのデュオが披露される。これがなかなかいい。メアリーは新作の『Code Girl』といい、Kristo Rodzevski の『Batania』『Bitter Almonds』といい、Jessica Pavone との一連のデュオシリーズにせよ、ヴォーカルとの共演で何とも言えない独特な味わいがある、ということは言っておきたい。


なおデジタルダウンロードとは別に、「Biopholio」と呼ばれる折り紙風のジャケも発売されている(ただしDLコードが書かれているのみで、CDは入っていないらしい。下記動画参照)

www.youtube.com