あうとわ~ど・ばうんど

Jazz Samurai 北の股旅

昨夜は、札幌くうへ。
Jazz Samurai : スガダイロー(p) 加藤真一(b)
私自身は以前から非常に楽しみにしていたライブだったが、同日にこんな催しがあったせいか、客席に見知った顔は見えず。客数も20数名といった所、うち半数は北海道出身・加藤氏の関係者だったらしい(そういえば、北海道出身のベーシストって多いですね。私のよく聴く日本ジャズのベースも道産子含有率が高い。川端・是安・不破・米木・永塚・工藤・等等)。新作「ジャズ無宿」の先行販売を期待していたが、まだ出来上がってないらしく、その点は残念。
スタンダードを独特の介錯(解釈)で斬ってゆくジャズサムライ・デュオ(無理矢理こじつけてみました)。CDで何度も聴き親しんでいるせいか、驚くべきことはあまりなかったが、実に小気味よく曲が展開されてゆく爽快感。第1部は、音数を減らした「ラウンド・ミッドナイト」に身悶える。
休憩時間、スガ氏に話しかけた。すぐに、ガンダムの話に(笑)。吉田隆一氏が新作について『もっとガンダムファンにアピールすれば良いのに』と言ってましたよ、と伝えると、『実は入っていた! と皆が騒ぎ出すのを待ってる』とのこと。他に、『ぼくはニュータイプが好きなんです。フリージャズですから』という深い(のかどうかは分からない)発言が。
むろん、デュオ第1作「Jazz Samurai」とりわけ「ボディ・アンド・ソウル」を昨年愛聴したことを二人に伝えたら、第2部中盤で『リクエストがあったので・・』と「ボディ・アンド・ソウル」が登場。CD読取エラーの人力再現演奏だが、それだけでなく、レコードの回転数が変化するような表現も観られたのは、発見か(終了後確認すると、やはり意図してたとのこと)。続く、ウェイン・ショーターのややマニアックなブルース(唯一、スタンダードと言えなさそうな曲)も、スガ氏の低音シングルノート等見せ場多く堪能。アンコールは、ごった煮曲「スタンダード」で〆。
終了後も少しスガ氏と話す。新作について「上下が、双子のような作品ですね」と話すと、「あ。もしかして『あうとわ〜ど・ばうんど』の人ですか?」。当ブログを読んでいたらしい(3日参照)。「たまに見ますよ」とも。恐縮しました。