Gayle Barcella Cabras / The Alto Sessions
チャールズ・ゲイルの新作が出ている。
Gayle Barcella Cabras / The Alto Sessions
(el NEGOCITO Records, 2019)
Charles Gayle (as, p), Giovani Barcella (selected drums & cymbals), Manolo Cabras (b)
前作(17年5月12日参照)と同じレーベル、同じトリオによる2017年10月、ベルギーにおけるライブ。ゲイルもついに傘寿(録音時は78歳)を迎え、もう体力的にテナーを吹くのはつらいのか、アルトも往時に比べるとさすがに弱く、咆哮は短め、サックスから離れる時間も増えてはいるものの、ひとたびマウスピースに息を吹き込めば、まるで摩擦熱で空気を焦がすような魂の底に届いてくる音で、もうそれだけで胸がいっぱいになってしまうのだ。