あうとわ~ど・ばうんど

Chicago Edge Ensemble / Insidious Anthem

マーズ・ウィリアムズ参加の新作を聴く。

Insidious Anthem

Insidious Anthem

Chicago Edge Ensemble / Insidious Anthem
Trost Records, 2018)
Dan Phillips (g), Mars Williams (saxes, perc), Jeb Bishop (tb), Krzysztof Pabian (b), Hamid Drake (ds)


Decaying Orbit」(昨年4月23日参照)に続くグループ2作目。前作に比べるグループとしての統一感が増し、結果どうなったかというと、なんともカッコいいジャズバンドとして磨きがかかっている(ただし、ふつーの「ジャズファン」が聴いてどう思うかは責任持たない)。全8曲、どれもよく練られた様々なタイプの楽曲がバランス良く配置され、これはバークリー卒というリーダーの資質なのだろうか。したがってマーズのサックスもブロウ一辺倒ではなく、根本的な演奏技術の高さ、圧倒的で変態的な表現力、あらゆる音楽に対応できる懐の深さ、全てをぶち壊しにするアナーキーさ、を満遍なく見せつけ、もし彼が本気でジャズに取り組んだら、サックス界をひっくり返せる実力の持ち主であることを再認識させる。そしてそれはハミッド・ドレイクの美質でもある。ジェブ・ビショップのトロンボーンも、いつもマーズやヴァンダーマークの添え物扱いにして申し訳ないが、とても味わい深く、ギターやベースの効果音的な音も効果的で(ヘンな日本語)、ムードを盛り立てている。(なお今年、YouTube に投稿された動画では、ドラムが Avreeayl Ra に交代?している)


参考動画1(今年・ドラムが Avreeayl Ra)
www.youtube.com
参考動画2(昨年・ドラムは Hamid Drake)
www.youtube.com