あうとわ~ど・ばうんど

Lunar Error / Sêlêne

海外レーベルにCDを注文すると、頼んでないアルバムをオマケに付けてくれることが多く(経験的にはフランスのレーベルが多い)、新参者に対するサービスだとばかり思っていたが、2回目の注文時も「またしてもありがとう。今回はこれがオススメだから同封しとくよ(大意)」というメッセージとともに再びオマケを付けてくれるので、もしかするとそのレーベルのデフォルトサービスなのかもしれない。これはそんなアルバムで、2月に紹介した『Louis Minus XVI / De Anima』のオマケだった(CDの山に3か月間埋もれていた…)


Lunar Error / SêlêneBeCoq Records, 2017)


ジャケットの中身をなーんにも確認せずにとりあえずCDをトレイに載せてみたところ、アンビエントな実験的電子音楽とでもいうのか、程よく耳障りで程よく心地よい電子音めいたものが約30分にわたってさまざま生起しては消滅を繰り返し、うむ悪くないぞという感想を持った。そこでようやくジャケットでメンバーを確認してみたら、なんと10人も参加しており、しかも電子音だとばかり思っていたものが、管楽器やらピアノやらチターやらギターやらバンジョーやらドラムやらの拡張奏法で奏でられた音(または加工音?)だったことを知り、軽く衝撃を受けた。こりゃすごい、と、この音楽に対しての認識は改まったものの、まあ感想としてはとくに変わらないのだけれど。


Matthieu Lebrun (cl) Mathieu Lilin (bs) Gabriel Lemaire (saxophones) François Ella-Meyé (p, cithare) Claude Colpaert (gangsa gantung, harmonium indien...) Thomas Coquelet (harmonium "Guide chant Kasriel", table de mixage, micros contact...) Léo Rathier (banjo, objects) Paul Ménard (elg, effects) Pierre Denjean (g, gong) Quentin Conrate (batterie incomplète)