Mary Halvorson - Code Girl
何度聴き返しても幾分かの戸惑いは残るものの、良いアルバムと思う。
- アーティスト: Mary Halvorson
- 出版社/メーカー: Firehouse 12 Records
- 発売日: 2018/03/30
- メディア: CD
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戸惑いの元はインド系ヴォーカリスト Amirtha Kidambi の存在であって、これがサックスであれば、メアリーの新クインテット(Thumbscrew + 2管)と言ってよいところだと思うが、このオペラのようなポップスのようなフォークのようなロックのような、カテゴライズを拒むかのような不思議な歌声が、聴後の微妙な居心地悪さを演出している。とはいえ、微妙な居心地悪さ、というのはメアリーのギターの特質なのでもあって、「Girl」2人の絡みこそがこの音楽の肝なのかもしれぬ。もちろんグループとしての即興的強度はやはりたいしたもので、メアリーのギターはこういうテンポでこそすごく映えるし、メンバーの中では普段のフィールドがやや異なるアキンムシーレの存在も新鮮だ。