あうとわ~ど・ばうんど

Peter Bruun's All Too Human / Vernacular Avant​-​garde

Ayler Records から、マルク・デュクレ参加の新作が出ている。


Peter Bruun's All Too Human: Vernacular Avant-Garde
Ayler Records, 2018)
Marc Ducret (guitars 6 & 12-stringed) Kasper Tranberg (tp, cor) Simon Toldam (moog, juno 60, philicorda) Peter Bruun (ds, mikrokorg)


リーダーのピーター・ブルーンは、ジャンゴ・ベイツ・ビラヴドのドラマーであり、デュクレとは サミュエル・ブレイザー・トリオで共演する仲。作品は、ジャケットに即して言えば色合いの多彩な6曲によって構成され、シンセサイザーによるカラーリングが重要な位置を占めるようだ。デュクレは、複雑な多面体を矢継ぎ早に積み上げて堅牢な楼閣を組み立てるような幾何的変態ギターが大好物なのだが、こういうセッティングでの浮遊系プレイにも長じている。キャスパー・トランバーグのトランペットが晩年のマイルスみたいに聴こえるのはご愛嬌。(そういえば、アイラー・レコーズもいつの間にかレーベルカラーがコンテンポラリー寄りに変わってしまったなあ。今のも嫌いではないのだが)


参考動画
www.youtube.com