あうとわ~ど・ばうんど

Louis Beaudoin-de la Sablonnière, Éric Normand, Louis-Vincent Hamel / Brûlez les meubles

カナダのレーベル、Tour de Bras の新作を何気なく試聴してみたら、すぐに購入してしまっていた。


Louis Beaudoin-de la Sablonnière, Éric Normand, Louis-Vincent Hamel / Brûlez les meubles
Tour de Bras, 2018)
Louis Beaudoin-de la Sablonnière (g) Éric Normand (elb) Louis-Vincent Hamel (ds)


最初はバンド名だとばかり思っていた長い名の Louis Beaudoin-de la Sablonnière は、カナダのギタリスト、らしい(そういえば先月ジェシカ・アッカレーもカナダ出身だったっけ)。音と音の隙間を生かし、ほどよく抽象的で、聴き手の感覚を宙づりしたまま緊張感を保って進んでいくような旋律と和音、音色の精妙な揺らぎといった、やや斜めからジャズを演奏しているようなギタープレイがとても魅力的だ。ジェシカと同様、聴きようによってメアリー・ハルヴァーソンのトリオに通じるし、リバティ・エルマンやマイルズ・オカザキ、ビル・フリゼールといった参照項も浮かぶ。ふだんはジャズロック的な演奏もしている人のようだが、注目していこう。