あうとわ~ど・ばうんど

Tim Berne's Snakeoil - Incidentals

正式には9月8日発売なので、bandcamp で予約しただけのつもりでいたら、なんと1週間ほどでCDが届いたのである。

Incidentals

Incidentals

Tim Berne(as) Oscar Noriega(cl, bcl) Ryan Ferreira(elg) Matt Mitchell(p, electronics) Ches Smith(ds, vib, perc, timpani) + David Torn(g)


2年前の前作「You've Been Watching Me」(15年4月25日参照)で、ギターが加わりクインテット編成となった Snakeoil の新作。いやあやはりティムは素晴らしい。前作ではまだ試行段階と見えたギターも、今作ではすっかり溶け込んで、ギターが加わった意味のあるサウンドになっている。前作のようにティムだけが突出することなく、ミッチェルが凄いのはむろん分かっているが、ノリエガも、スミスも、フェレイラもそれぞれ等しく見せ場があって、イントロとアウトロを務めるトーンのギターも雰囲気の醸成に貢献しており、なるほどバンドとして成熟した感じだ。2年前より確実に進化している、と言いたいところだけれど、なんとこの作品、実は前作と同じ2014年12月に録音されたものだというから驚きだ。ちゃんとこういうものを最初に吹き込んでいたのに、しばらく時間を空けてからリリースしてくるなんて、犯人はECМなのかティムなのかトーンなのか知らないが、なんとも人が悪い(笑)。


参考動画
www.youtube.com