あうとわ~ど・ばうんど

Christoph Erb, Frantz Loriot - Sceneries

昨夜、札幌くうで、来日ツアー中のクリストフ・エルブとフランツ・ロリオのデュオ(+横山祐太)を観た。とても良かったので、CDを2枚買ったが、まずはこのデュオのアルバムを聴く。


Christoph Erb, Frantz Loriot - Sceneries
Creative Sources, 2016)
Christoph Erb(ts, ss) Frantz Loriot(viola)


クリストフ・エルブはスイス出身のテナー・ソプラノサックス奏者で、シカゴ系ミュージシャンとの共演作が多く、名前は知っていたものの聴くのは初めて。シカゴの演奏家らと共演しているのだから勝手にてっきりパワー系だと思っていたら、鳴りと響きを重視したジョン・ブッチャー的な特殊奏法の使い手(ただしブッチャーみたいだと思ってはいけない)だったので驚いた。とはいえ、それはうれしい驚きに違いなくて、このアルバムでも、フランツ・ロリオの細やかなヴィオラの響きとともに、多彩な音を楽しませてくれる。

それにしても、今年は海外フリー系ミュージシャンの来道が多くてうれしい。6月にはネッド・ローゼンバーグや、9月には待望のクリス・ピッツィオコスが来る。今からとても楽しみだ。