あうとわ~ど・ばうんど

Arthur Blythe - Lenox Avenue Breakdown / In The Tradition / Illusions / Blythe Spirit

1ヶ月遅れのアーサー・ブライス追悼。

In The Tradition / Lenox Avenue Breakdown / Illusions / Blythe Spirit

In The Tradition / Lenox Avenue Breakdown / Illusions / Blythe Spirit

Lenox Avenue Breakdown :
Arthur Blythe(as) James Newton(fl) Bob Stewart(tuba) James Blood Ulmer(g) Cecil McBee(b) Jack DeJohnette(ds) Guillermo Franco(per)
In The Tradition :
Arthur Blythe(as) Stanley Cowell(p) Fred Hopkins(b) Steve McCall(ds)
Illusions :
Arthur Blythe(as) Abdul Wadud(cello) James Blood Ulmer(g) Bob Stewart(tuba) John Hicks(p) Fred Hopkins(b) Bobby Battle(ds) Steve McCall(ds)
Blythe Spirit :
Arthur Blythe(as) Abdul Wadud(cello) Kelvyn Bell(g) Bob Stewart(tuba) John Hicks(p) Amina Claudine Myers(org) Fred Hopkins(b) Bobby Battle(ds) Steve McCall(ds)


アーサー・ブライスがコロンビアに残した9枚のアルバムのうち、1980年前後、最初の4作品を2枚のCDにまとめた廉価盤。昨年、突然出た。「Lenox Avenue Breakdown」は今でもたまにCDを見るが、「Illusions」は大昔一度CD化されたきりで、残る2枚はもしかすると初CD化なのではないか。「レノックス」は昔ジャズ喫茶でよくかかったし、自分でもCDを持っていたものの、レコードの回転数を間違えたんではないかと驚く(という経験は実はないのだが)ようなブライスのこれ見よがしなアルトの音と、セシル・マクビーの時代を感じさせるぼよんぼよんベース、ジャズファンクとでもいうのか単調なリズムの持続には正直言ってすぐ飽きが来たのだけれど、今回初めて聴くそれ以外の3枚が良かった。「イリュージョンズ」はレノックス路線だがリズムやギターサウンドが進化して面白くなり、「イン・ザ・トラディション」や「ブライス・スピリット」のように比較的落ち着いてジャズを演奏しているのも、なかなかいい(むしろこういうほうがブライスの良さがよく出るのでは?)。見直した。残る5枚もまとめてはくれまいか。