あうとわ~ど・ばうんど

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Rudd - Lacy - Mengelberg - Carter - Bennink / Regeneration

最近出た Soul Note のリマスター再発。id:kanazawajazzdays さんが以前誉めていた盤。

Regeneration

Regeneration

Roswell Rudd(tb) Steve Lacy(ss) Misha Mengelberg(p) Kent Carter(b) Han Bennink(ds)


前半(A面)3曲がハービー・ニコルズ曲集、後半(B面)3曲がセロニアス・モンク曲集。ピアニストとしても作曲家としても異能の2人を取り上げているのは好もしいが、ロズウェル・ラッドは単に演奏の素材としてだけ(に聴こえ)、レイシーは曲へのフェティッシュが感じられるものの、ピアニストの感性と作曲家の思想を理解しているのは、やはり5人の中でミシャのみだろう。最終曲にエリック・ドルフィーLAST DATE」冒頭にも取り上げられた「Epistorophy」(どうでもいいが Eric Dolphy で韻が踏める)が演奏されているのが胸が熱くなる。

そういえば前述の id:kanazawajazzdays さんは「Last Date」におけるミシャ(とハン)について『鋭い音が生み出す奇妙なグルーヴ感』と呼んでいたけれど、たしかにあのアルバムを名盤たらしめているのはドルフィーだけではない。ミシャの貢献も大きく、ドルフィーはミシャのトリオを気に入って再共演が予定され、彼が急逝しなければ「ヨーロピアン・リズム・マシーン」あるいは「ヨーロピアン・カルテット」としてその後もコラボレーションが続けられたであろう(もしかするとその後のICPへの影響も多少は変わったかもしれない)ことは想像に難くなく、そんなことを言ってもしようがないのだろうがやはり痛恨事というほかない。