あうとわ~ど・ばうんど

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Evan Parker / Mark Nauseef / Toma Gouband - As the Wind

すでに3週遅れの話題になってしまったが、3月下旬に Sightsong さんと id:zu-ja さんに会った時、メモリアルの意味も込めて、2人が褒めていたCDを購入した。うち、zu-ja さんが書いていたエヴァンのアルバムをようやく聴く。

As the Wind

As the Wind

Toma Gouband(lithophones) Mark Nauseef(per) Evan Parker(ss)


zu-ja さんのブログによると、エヴァン自身は「最高傑作だ」と言っているらしいが、そこまでのものかどうかは受け取り手によってさまざまであろうけれど、かなりの良作であるのはたしかに疑いない。ソプラノサックスと打楽器と石琴、金属的な硬質な響きが空間を支配しつつも、埋めつくすところまではいかず隙間も多く、タイトルが示すような風というか、温かな息吹が感じ取れる。エヴァンの代名詞ともいえるアレも当然出てくるが、いつもの脳天に突き刺さる感じでなく、こんなに無数の多彩で豊かな音たちが鳴っていたのかと、あらためて再認識させてくれる録音も good。

ところで巷には「音楽療法」なる代替医療があって、高齢者ケアの現場などで懐メロなぞを聴かせると、塞ぎ込みがちだった高齢者が思い出の曲に笑顔になる、というようなことがあるらしいのだが、自分も将来そういう立場になったときは、こういう音楽を聴いて目を輝かせるような老人になりたいものである。