あうとわ~ど・ばうんど

Jemeel Moondoc - MUNTU Recordings

某店でディスカウントしていた。

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Jemeel Moondoc - MUNTU Recordings
NoBusiness Records, 2009)
Jemeel Moondoc(as) Arthur Williams(tp) Roy Campbell Jr.(tp) Mark Hennen(p) William Parker(b) Rashid Bakr(ds)


ジェミール・ムーンドックが70~80年代に率いていたロフトジャズのグループ(レーベル名でもある)「Muntu」の3枚組ボックス。77年の「First Feeding」、79年の「The Evening of the Blue Men」に、75年の未発表音源が加えられている。メンバーはムーンドック、ウィリアム・パーカー、ラシッド・バカーが不動で、「First ~」はアーサー・ウィリアムスとマーク・ヘネンが加わったクインテット、「The Evening ~」はロイ・キャンベルの入ったカルテット、75年の音源がトリオという構成。

何度も書いているけれど、ムーンドックのアルトの音が大好物である。プレイは決して流麗でない。むしろたどたどしい。だが、とぐろ巻くような情念と原初的といえる衝動とともに発せられる音が一体となれば、ひれ伏すしかない。彼のことが好きになったのは最近の、枯れた、ヘタウマのような演奏がきっかけだったけれど、若いころのバリバリにロフトジャズを追求していたころも悪くない。むろんこの当時も決して上手くはないのだが、音楽の美点というのは巧拙を超えたところにあるのだから、面白い。


試聴
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