あうとわ~ど・ばうんど

Matt Mitchell - FØRAGE

ティム・バーンが主宰する Screwgun Records がいつのまにか bandcamp を開設していて、ついでに新作も出ている。例の特製ケース入りCDを注文かたがた、ボーナスのダウンロード音源を聴く。


Matt Mitchell - FØRAGE
Screwgun Records, 2017)
Matt Mitchell(p)


ティム・バーンのグループ「Snakeoil」のピアニストであるマット・ミッチェルのソロによるティム・バーン曲集。マットはクレイグ・テイボーンに次いでティムのピアニストに抜擢された逸材であるのだが、先任のクレイグには与えられなかった(というわけでもないのだろうが)Screwgun からのリリースは、作品解説で「彼以上に自分の音楽を知る音楽家はいない」とティムに言わしめた信頼と期待の表れであろう。収録されている7曲はティムの書き下ろしなのか、過去に収録された作品があるのかわからないので、だからまあ知らない曲ばかりなのだけれど、ピアノの調べの中からティム独特のリズムとメロディーがほんのり浮かび上がるようにはなっていて、なるほど面白いなーと思うと同時に、ティムが ECM からアルバムを出せているのもマットの役割が大きいのかもしれない、とも考えたりした。