あうとわ~ど・ばうんど

David S. Ware String Ensemble - Threads

実はデヴィッド・S・ウェアを本格的に聴き出したのは、「聴いたら危険! ジャズ入門 (アスキー新書)」におけるオススメ盤であり田中啓文さんと私の初コンタクトのきっかけとなった「Live in the World」(07年10月3日。もう10年たつのか…)以降であって、過去作品には未聴のものも多い。
年末年始中古盤でも、3日の「Surrendered」以外にも買っている。

Threads

Threads

David S. Ware(ts) Guillermo E. Brown(ds) Mat Maneri(viola) William Parker(b) Daniel Bernard Roumain(vln) Matthew Shipp(korg triton pro x)


ウェア・ウィズ・ストリングスなどと紹介しているサイトもあるが、ウェアは冒頭でストリングスをバックに朗々と吹いた後は、短い2曲に姿を現すのみで、表題曲など3曲では御大のテナーが全く出てこない、という異色のアルバム。そのストリングスにしてからが、パーカー以外にヴィオラとヴァイオリンもいるというのに、シップがシンセに打ち込んだものが重ねられていて、アケタさんの「アルプ」みたいというか、ゲーム音楽のサウンドトラックみたいというか、ややチープ感も漂わせるのだけれど、ウェアの作曲能力のおかげもあってか、これがなかなか悪くないのである。不思議な作品。


試聴
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