あうとわ~ど・ばうんど

Julius Hemphill & Abbdul Wadud - Live In New York

引き続き中古盤の収穫から。

LIVE IN NEWYORK

LIVE IN NEWYORK

Julius Hemphill(as) Abbdul Wadud(cello)


ジュリアス・ヘンフィルと盟友アブドゥル・ワダッドとの1976年のデュオ。ヘンフィルのアルトは、ブルースフィーリングのあるオーネット、という感じなのだが、それはオーネットに比して、という話であり、シカゴの AACM に対抗して(?)セントルイスで結成された BAG(Black Artists' Group)の創設者の一人であるわりには、そんなに黒々としているわけでない。そういえばヘンフィルもオーネットも、ともにテキサス州フォートワースの生まれで、テキサス州といえば一般にはブルースの牙城と思われがちだけれど、こういうジャズミュージシャンたちを輩出している、という現象はなかなかに興味深いと思う(ちなみに他にはデューイ・レッドマンやプリンス・ラシャ、ロナルド・シャノン・ジャクソンなど)。ワダッドのチェロもブルージーでありながらフォーキーでもあり、このあたりは、ヘンフィルの弟子のひとりであるティム・バーンとフォーキーなチェロ奏者ハンク・ロバーツのコラボレーションの源流をみる思いでもある。


試聴
www.youtube.com