あうとわ~ど・ばうんど

Chick Corea - Circle 2 Gathering

新譜でも再発新譜でもないアルバムに関して、「旧作」タグを設定しました。中古盤やただの旧作CDを買った時、あるいは持っているアルバムを聴き直した時などに使用していきます。というわけで、溜まりまくっている中古盤を聴いていく。この作品は1枚目のみ持っていた(昨年5月5日参照)。

サークル2?ギャザリング

サークル2?ギャザリング

Chick Corea(p) Anthony Braxton(as, ss, fl, bcl, per) Dave Holland(b, cello) Barry Altschul(ds, per)


「サークル」のディスコグラフィーを整理しておくと、結成が1970年夏ごろ、初期の姿がブルーノート・レーベルに記録された(Early Circle)後、11月に「サークル1?ライヴ・イン・ジャーマニー・コンサート」、翌年1月にブラクストン抜きで「A.R.C.」、2月の「パリ・コンサート」を経て、3月に本作が吹き込まれ、秋には解散し、チックはRTFへと活動の軸を移すこととなる。本作はパリコンサートまでレパートリーにあったスタンダード類が演奏されず、即興40分一本勝負となっているのだが、面白いとは思うけれどチックの存在感というか演奏密度が今一つという印象を受けてしまうのは、その後の歴史を知っている先入観だけだろうか。