あうとわ~ど・ばうんど

Charlie Haden Liberation Music Orchestra - Time / Life

少々サボっていた。が、徐々に再開していきたい。

TIME/LIFE

TIME/LIFE

Carla Bley(p) Charlie Haden(b) Steve Swallow(b) Tony Malaby(ts) Chris Cheek(ts) Loren Stillman(as) Michael Rodriguez(tp) Seneca Black(tp) Curtis Fowlkes(tb) Vincent Chancey(frh) Joseph Daley(tuba) Steve Cardenas(g) Matt Wilson(ds)


待望のLMOのチャーリー・ヘイデン追悼盤。聴いた感想は Twitter のタイムラインで見かけたものや Sightsong さんらとおおむね同じなのだが、私は全編がカーラ・ブレイのオーケストラ音楽という印象だった。これは偏見なのだが、LMОの音楽というのは、ヘイデンの描くメロドラマをカーラが抑制的に演出することで通にも受ける滋味風味を帯びるのがミソだと思っていて、そういう意味では本作はヘイデン成分が薄く、試しに続けて第1作「Liberation Music Orchestr」や続く「The Ballad Of The Fallen」を聴いてみて、その思いを強くしたのだった。また、かつてのオーケストラはタレント軍団による「楽隊」であったのに対し、現在は「楽団」で、皆なんともお行儀が良いと感じてしまう(トニー・マラビーだけは、かつてのタレントたちに伍するレベルにあると思うが)。などと書いているとまるで貶してるみたいだが、カーラの音楽として聴くなら十分に愛玩の対象である。