あうとわ~ど・ばうんど

Potsa Lotsa Plus Plays Love Suite by Eric Dolphy

というわけで、さっそく取り寄せてみた。

Plays Love Suite By Eric Dolph

Plays Love Suite By Eric Dolph

Silke Eberhard(as, bcl) Jürgen Kupke(cl) Patrick Braun(ts, cl) Nikolaus Neuser(tp) Gerhard Gschlößl(tb) Marc Unternährer(tuba) Antonis Anissegos(live electronics)


前作の4人にクラリネット、チューバ、ライヴエレクトロニクスを加えた7人編成で、エリック・ドルフィー自身による公式録音が残されていない、晩年の組曲「Love Suite」(3楽章まで。未完成)と、女流詩人リー・ドラゴネットとの共演時に演奏された「Song for the Ram's Horn」、およびジルケのオリジナル6曲の計10曲が演奏されている。のだが、うーむ、これはちょっと残念。

ドルフィーの曲は、ところどころにドルフィー独特のメロディーやハーモニーを嗅ぎ取れるとはいうものの、チェンバー的というか、ドルフィー存命中の言い方に従えばサードストリーム的曲想。おそらくこれにインスパイアされたと思しきジルケのオリジナルも同様の雰囲気で、だらだら流している分には良いのだが、ちと退屈なのである。前作もそうだったのだけれど、結局のところ、飛翔的存在感を放つ大事な人が欠けている、という気分になってしまうのだなあ。


試聴