あうとわ~ど・ばうんど

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Dan Weiss - Sixteen : Drummers Suite

新譜 Matt Mitchell

Sixteen

Sixteen

Dan Weiss(compositions, ds, tabla, vo, per) Thomas Morgan(b) Jacob Sacks(p) Matt Mitchell(key, p, glockenspiel, org, vib) Miles Okazaki(g, vocal per) Stephen Celluci(per, vocal per) Katie Andrews(harp) Anna Webber(fl, alto fl) David Binney(as) Miguel Zenon(as) Ohad Talmor(ts) Jacob Garchik(tb, tuba) Ben Gerstein(tb) Judith Berkson(vo) Lana Is(vo) Jen Shyu(vo)


ダン・ワイスの「Fourteen」(14年3月30日参照)に次ぐ、pi recordigs 2作目。前作は総勢14人のラージアンサンブルだったが、今回はそこにフルートのアンナ・ウェバー(この人は本来サックス奏者でもある)とアルトサックスのミゲル・ゼノーンが加わり、3人の女声ヴォーカルのうち2人が交代、その結果総勢は2人増の16人、作品タイトルがここから取られているのは同様のようだ。

副題が「ドラマー組曲」となっている通り、全7曲のうち、冒頭のドラムソロを除く6曲が、それぞれレジェンドドラマー(全員故人)たちに捧げられている。列記すると、エルヴィン(・ジョーンズ)、マックス(・ローチ)、トニー(・ウィリアムス)、フィリー・ジョー(・ジョーンズ)、クルック(=ケニー・クラーク)、エド(・ブラックウェル)といった具合だ。

ライナーノートによれば、各曲はそれぞれの演奏家たちが過去に残した音源のリズム断片(4~13秒)に想を得たとのこと。元の音源にあたるようなことはしていないが、言われてみれば、エルヴィン、マックス、トニー、エドあたりはたしかにそんな気がしないでもない、という感じである。ここでリズム分析でもしてみせればレビューに箔が付くのだろうが、私はリズム音痴なのでそういうことは詳しい人にお任せする。

で、結局わたしが最も気に入り心に刻みつけられたのは、3人の女声コーラス(実はこういうの大好物)とピアノ(キーボード含む)によるノスタルジーというかエレジーあふれるメロディーだったりするのだから、わたしの感性とやらは相変わらずいいかげんなものである。


ところで、ダン・ワイスのホームページのディスコグラフィーには「Fourteen」と「Sixteen」のほか、「Thirteen」と「Fifteen」という単語も見える。「Thirteen」はアリ・ホーニグとの連名で『Coming Soon』となっているが、「Fifteen」は2月にリリースされたことになっているので、おそらく「Sixteen」の間違いか、当初は15人の予定が1人増えたのではあるまいか。だとしたらアンナとミゲルのどちらが、その1人なのか想像してみるのも一興かもしれない。


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