あうとわ~ど・ばうんど

Anthony Braxton - Sax Quintet (Middletown) 1998

再びアンソニー・ブラクストンのダウンロード音源群に戻る。


f:id:joefree:20160221213832j:plain
SAX QUINTET (MIDDLETOWN) 1998 – PART I
SAX QUINTET (MIDDLETOWN) 1998 – PART II
New Braxton House
Anthony Braxton(sopranino, ss) James Fei(ss, as, bs) Brian Glick(ts) Christopher Jonas(ss, as, ts) Steve Lehman(as)


Tri-Centric Fdn の存在を初めて知ったのが、実は、この作品が発売された時だった。その理由は何と言っても、録音当時20歳という、若き日の Steve Lehman が参加しているから。このサックス五重奏による演奏は、2作品ともにブラクストンのコンポジション1曲1時間前後で、いかにサックス好きの私といえど途中で集中力が切れてしまうことがしばしば(違う楽器が混ざっていると平気なんだけど、不思議なものだ)なのだけれど、それでもリーマンのアルトサックスが聴こえてくると、すぐに引き戻される。この時代から既に、彼が自分の「声」を持っていたことを知ることができて、とても嬉しくなるのだ。


なお、この98年11月の演奏の後、リーマンは2000年5月に今度はブラクストンのカルテットにゲスト(?)として迎えられ、アンドリュー・ヒルに捧げた「Nine Compositions (Hill) 2000」(こちら参照)が吹き込まれている。この98年の演奏が、のちの抜擢のきっかけになったと推察する(もっとも、98年の参加自体が大抜擢といえる)が、実際はどうだったのだろうか。