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Anthony Braxton - Trio (NYC) 2011

アンソニー・ブラクストンの音源を100タイトル以上(ほとんどはダウンロードだが)リリースしている、Tri-Centric Foundation という団体がある。各作品の内容を細かく見ていくと非常に興味をそそられる音源が多く、以前から気になりつつも、会員登録やドネーションの案内を前に尻込みして横目に見ている程度だったのだけれど、昨夜たまたま Twitter 上で「中の人」とやり取りをする機会があり、ついに初利用とあいなった(ちなみに、アカウント登録の際にドネーションを求められることはなく、音源のみを買うことが可能。団体はブラクストン周辺のミュージシャンによって運営されているため、日・英・仏・独・ポルトガル語の問い合わせにも対応している)。


で、取りあえず、5タイトルをセレクトして購入してみた。今後それぞれについてゆっくり感想を書いていきたいと思うが、まずは最初に聴いたこれを紹介。


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TRIO (NYC) 2011
New Braxton House
Anthony Braxton(as, ss, bs, sopranino, bass sax, electronics) Taylor Ho Bynum(cor, tp, flh, tb) Mary Halvorson(g)


Diamond Curtain Wall Trio による2011年10月の演奏。この鉄壁のトライアングルが凄いことはもちろん分かっちゃいるけれど、やっぱり素晴らしいと嘆息する。今回、Diamond Curtain Wall Quartet の音源も購入して聴いてみたけれど、カルテットからマイナスワンとなった音楽ではない。むしろサウンドの広がりはこちらの方が上と感じられ、それにはメアリーのギターはもちろんブラクストンによるエレクトロニクスも非常に効果的なのだと思うのだが、加えて3者の至芸による非常にドラマティックな展開にシビレ通しなのだった。


参考動画(昨年1月の演奏)
www.youtube.com



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