あうとわ~ど・ばうんど

sugadairo solo piano at velvetsun

スガダイロー「Solo Piano at Velvetsun」のCDがようやく、Velvetsun Storeでの販売を開始したので入手。

f:id:joefree:20151212163156j:plain
sugadairo solo piano at velvetsun
Velvetsun Products, 2015)
スガダイロー(p)


ベルベットサンに置いてある「弦は幾度も弾け飛び、弦を叩くハンマーは磨り減ってボロボロになり骨が見えているような状態で、寿命はとうに超えている」ピアノを使ったソロを、最高に素晴らしい音質で録音したという、コンセプチュアルなアルバム。もっとも、CDではなく、ハイレゾ配信版の方がその特質をよく理解できるのだろう。わたしの貧弱なオーディオと馬鹿耳では、ピアノの軋みはともかく、店の前の青梅街道の音まではわからなかった。


収録されている全16曲は、指が高速回転してるんじゃないかと思う8つの断片をインタルード的に挟みながら、8曲が演奏される構成で、中にはスタンダードの「降っても晴れても」、セロニアス・モンクの「ルビー・マイ・ディア」、ジョン・ルイスの「ジャンゴ」もカバーされ、どれもがひと癖あるひねられたもので面白いのだが、とくに最高なのはオカメインコの歌う「はとぽっぽ」(興味のある方は YouTube で検索してみてください)を完コピしてコードを付けて弾いたという「はとぽっぽ」で、音痴を理論化すると物凄く複雑な構造の音楽になって、それをさらにアドリブの素材として高度テクニックを使って演奏するというアイデアが素晴らしい。


参考音源


参考記事

【DSD独占配信】ピアニスト、スガダイローのピアノ・ソロ作を“超”高音質11.2MHz DSDで配信 - OTOTOY


スガダイローの過去記事アーカイブ(旧ブログ)