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John Coltrane - A Love Supreme : The Complete Masters

コルトレーンの「至上の愛」発売50周年(録音からは51年)を記念して、未発表の全テイクを収録した完全版がリリースされている。この円安の時代に、2枚組の米国輸入盤で2,000円を切るというお手ごろ感もあって購入した。

Love Supreme: The Complete Masters

Love Supreme: The Complete Masters

John Coltrane(ts) McCoy Tyner(p) Jimmy Garrison(b) Elvin Jones(ds) Archie Shepp(ts) Art Davis(b)


1枚目にオリジナルアルバム+「追求」(パート3)と「賛美」(パート4)のオリジナルモノラルマスターの計6曲。2枚目に、13年前(没後35年)の「Deluxe Edition」に収録された「承認」(パート1)と「決意」(パート2)の別テイク各2曲に、「賛美」の別テイク1曲、「承認」の残る未発表テイク4曲、「承認」のヴォーカルオーバーダブ部分の別テイク2曲の計11曲。なお、「承認」の別テイク計6曲は、正式録音の翌日にアーチー・シェップとアート・デイヴィスを迎えて試し録りされたものらしい。


「至上の愛」はトータルアルバムとしてよくできているので(ただし個人的には、歴史的名盤とか金字塔とか言うのとは、ちょっと違うんじゃないかと思っているのだが)、全てのテイクを聴けたところで、結局オリジナルヴァージョンが一番いいよね、という感想にしかならないのだけれど、シェップを呼んで録り直した「承認」も、他の3曲と整合性が取れないだけで、単体としてみればそんなに悪い演奏ではないと思う。


もしもこの時にコルトレーンが気に入って、シェッブ入りで全曲あらためて録音し直していたとしたら、はたしてこれだけの世間的評価を得る盤になったかどうか、と想像してみると面白い。(もしかすると、現在のバージョンよりも個人的には愛聴盤になっていた可能性はある。笑)


しかし、有名盤の別テイクを小出しにするのでなく、今後はできれば「Live at Village Vanguard Again」の完全版をリリースしてくれることを切に願っているのだが。