あうとわ~ど・ばうんど

Dikeman Noble Serries - Obscure Fluctuations

14日に続き、ジョン・ダイクマンの新作が届く。

Obscure Fluctuations

Obscure Fluctuations

John Dikeman(ts) Steve Noble(ds) Dirk Serries(elg)


先日の作品「Live at la Resistenza」は、ウィリアム・パーカーとハミッド・ドレイクという猛者を相手に『昔ながらのフリージャズ』でも実力者ぶりをいかんなく見せてくれたが、本作は、ギターは知らない人だけれどドラムがスティーヴ・ノブルだからスピード感あふれる現代的フリージャズに違いない、と思い込んでいたら豈図らんや。疾走的な展開はありつつも、主にはドローンというのかアンビエントというのか(知識がないのでよく知らないが)、静的なインプロヴィゼーションが中心で驚いた。

とはいえ、そんな中でもダイクマンはサックスから多彩な響きを取り出し、巧者ぶりを発揮していて、ああなるほど、こういうことも当然できる人なのね、とあらためて惚れ直す。しかし延々と静的な空間を漂った末に、最後は辛抱たまらんっとばかり、暴発するように弾けるところはやはり興奮する。調べてみると、どうやらこのギターの人とはコラボレーション作品が他にもいろいろあるようで、機会があったら別作品も聴いてみたいと思った。


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参考 John Dikeman の過去記事アーカイブ