あうとわ~ど・ばうんど

blacksheep / + -Beast-

先月の(現地に行けなかった)コンサートから約1ヶ月。ようやく届いた。

+ -Beast-

+ -Beast-

吉田隆一(bs) スガダイロー(p) 石川広行(tp) Tsuneta(cello) + 大谷能生(special guest)


blacksheep 結成10周年記念作品のテーマは、架空のアニメのイメージアルバムとのこと。しかし架空と言いながら封入された設定資料集(あるメンバーの「実は女の子」設定にはひっくり返った)の本格ぶりには恐れ入る。しかしまさか、「2」で『羊子』が登場した時には、こんな展開が待っているとは全く思わなかったなあ。(このまま行くと「架空」が取れてしまうか、別の本物のアニメのサントラを担当するようになるんじゃあるまいか?)

後藤篤氏が脱退後、現体制で初のアルバムとなるが、以前も3人のみでオーケストラ的広がりを持った音楽だったけれど、さらにその側面が拡張された印象がある(もっとも、アルバムコンセプトのせいかも知らぬ)。

アルバムはサントラだと思って聴くと、このモチーフは安息シーンだろうなとか、ここは仲間割れの場面だろうなとか、このへんは巨大な邪悪が出現するシーンにどうだろうかとか、戦闘シーンがあるとしかこのあたりが使えるなとか、必殺技の発動にはこれはどうだろうとか、その他、決意、憂鬱、再会、悪夢、祈り、葛藤、傷心、奇襲、対立、眩惑、孤独、潜伏、反攻、暗躍、回想、絶体絶命、裏切り、洗脳、復活、危機一髪、隠されていた真実・・・等々、想像は果てしなく膨らむ。

そして全体として聴いても、初期からの blacksheep らしさ、それは作曲における『吉田隆一じるし』とでも言うべき各曲が醸す『あの感じ』、は全く変わっていない。という意味で、とてもいいアルバムと思うのだ。ぜひとも北海道にツアーに来てもらいたい。

最後に、ちょいと恨み節を。発売前、きっとベルベットサンで豪華特典付き限定盤を売るに違いないと思って待っていたが何の情報もなく、結局待ちきれずに15日にディスクユニオンに注文してしまったら、発売日後に初期設定資料集+主題歌CDR付発売のお知らせが来た。もうちょっと早く知らせてくれればいいのに・・・


試聴