The Bureau of Atomic Tourism - Hapax Legomena
今夜(5日)は、札幌くうへ。
Jozef Dumoulin - Teun Verbruggen duo japan tour 2015
Jozef Dumoulin(key) Teun Verbruggen(ds)
guest:吉田つぶら(tap)
7月ぐらいに公演情報を知ってから、ずっと楽しみにしていたライブ。なのだが、せっかく海外の先端ミュージシャンが札幌にやってきて、しかも土曜夜だというのに、観客数がひとケタ、というのは何とも寂しい。(おまけに、半分以上はゲスト目当ての客だったようで、2人がどういう演奏家なのか知っていて観ていたのは私1人だったらしい・・)
ライブはすごく良かった。特にヨゼフ・デュムランのキーボード(まるで文字キーボードを早打ちタイピングしているような指捌き!)とエフェクターを使ったサウンドはとても豊饒で、深く聴き入った。1セット目が2人のみ、2セット目がゲスト入り。2セット目のデュムランはほとんどピアノを弾いていて、クラシックの素養も窺えるしなやかなタッチで甲弾きも披露したりして、ゲストも決して悪くはなかったけれど、できれば2セット目もキーボードをもっと聴かせてほしかったのが正直なところ。
ともあれ、関東・近畿の方は、19日までのどこかの公演を観に行かれることを推奨いたします。(上のツアータイトルが、スケジュールへのリンクになっています)
ライブの物販では、待望の The Bureau of Atomic Tourism の新作を購入。(左下は Teun のサイン)
The Bureau of Atomic Tourism - Hapax Legomena
(Rat Records, 2015)
Teun Verbruggen(ds) Nate Wooley(tp) Jozef Dumoulin(rhodes) Andrew d'Angelo(sax, bcl) Hilmar Jensson(g) Tim Dahl(b)
今作では、ベースが初期の Trevor Dunn から前作の Jasper Stadhouders を経て、「Pulverize the sound」での活躍が記憶に新しい Tim Dahl となり、ギターがマルク・デュクレからヒルマー・イェンソンへと交代(デュクレは大好きなだけに、非常に残念)が図られた。しかし、上記2人とアンドルー・ディアンジェロ、ネイト・ウーリーの4人は不動である。
初期にはフリーインプロヴィゼーションも多かったが、前作以降、「曲」志向を強めてコンポジションやアレンジもきっちりやっているようである。個人的にはアンドルーが活躍してくれればそれで満足(単純!)なのだが、彼のサックス(やバスクラ)の音とフレージングはやっぱり美味しい。デュムランのフェンダーローズも、とっても色彩豊か。
参考動画1(録音と同時期のライブ)
参考動画2(なんと、その後、ベースはインゲブリクト・ホーケル・フラーテンが弾いている)