あうとわ~ど・ばうんど

姜泰煥 / KANG TAE HWAN

ちゃぷちゃぶレコードの埋蔵音源発掘シリーズから、唯一の再発CDを聴く(アナログは内容が違うらしい)。

KANG TAE HWAN

KANG TAE HWAN

姜泰煥(as) Ned Rothenberg(as, bcl) 大友良英(turntables)


収録曲は、ソロ、ネッドとのデュオ、大友さん(ターンテーブル奏者だった頃)とのデュオ、再びソロ、そしてトリオ、という構成。アルバムを通じて感じるのは、結局、姜泰煥はソロ(が最も良い)の人、ということだ。せいぜいネッドとの絡みが、バックグラウンドの違いによる相克が興味深いところであるけれど、ネッドが(これは大友さんにも言えることだが)共演音楽として成立させようとしているのに、姜泰煥は分かっているのかいないのか(いや分かっているとは思うんだけど)ほとんど単独者のように屹立してしまっている。むろん、人選次第では集団でも面白い演奏になりうることを、現在のわれわれは知っているのだが、それでもソロの方がやっぱりいいよね、という感想になってしまうのは致し方ないところだろう。


録音時の模様

www.youtube.com