あうとわ~ど・ばうんど

Cactus Truck - Seizures Palace

オランダ在住アメリカ人サックス奏者 John Dikeman と、オランダ人2人によるトリオ、Cactus Truck の新作がようやく届く。


Seizures Palace

Seizures Palace

John Dikeman(as, ts) Jasper Stadhouders(g, b) Onno Govaert(ds)


本来は2014年リリースで、昨年秋ぐらいに国内通販サイトで注文して気長に待っていたが、幾度にもわたる出荷延期通知を食らい続けていたところ、ユニオンに入荷したとの知らせを受けたのだけれど、どうせヴァンダーマークやマッツのアルバムみたいにすぐ在庫切れになることもあるまいだろうからそのうち何かの抱き合わせ(送料無料)で注文しよう、と思っていたら全く予想外にあっという間に「在庫なし」になってしまい、えーいこうなったら、と、初めて Not Two Records の直販を利用し、10日以内で届いたのである。これまでの日々は何だったのか。


グループとしては6枚目ぐらいにあたるようだが、私が聴くのは3枚目。今作もほぼ期待通りのハードコアなパワージャズではあるものの、録音時期が前作のライブから約2ヶ月後とほぼ同時期、収録曲も全9曲中、冒頭・真ん中・最終曲が数秒から20秒程度の曲というより断片で、それ以外の6曲も5分~11分程度にすぎず、やや欲求不満が残ってしまうのがちと残念ではある。しかし、このグループは現在も旺盛な活動を続けているはずなので、次の作品ではもっと長尺な演奏が収録されることを期待している。


参考動画(昨年3月のライブ。体を頻りによじりながらひたすら吼え続けるダイクマンがとにかく面白い)