Swallow, Talmor, Nussbaum - Singular Curves

地元レコ屋で見かけ、以前聴いた「Into the Woodwork」が良かったこともあり、購入してみた。

Singular Curves

Steve Swallow(elb) Ohad Talmor(ts) Adam Nussbaum(ds)

このメンバーによる作品としては2枚目とのこと（知らなかった）。スワロウとナスバウムは、おなじみのベテラン。オハー・タルマーは、ダン・ワイスの「Fourteen」に参加していたのを聴いているはずだがとりたてて印象に残ったわけでないので、ほとんど初聴みたいなものである。

アルバム全体は、スワロウ作品特有の、温みと懐かしみが溢れる（とはいっても、センチメンタリスムには陥らない。感覚としては乾いている）サウンドといえる。タルマーはリー・コニッツに重用されているとどこかで読んだ記憶があるが、たしかに彼のテナーはかつてのコニッツ（今は知らない）に近いソフトな音色のオーソドックススタイルで、モノトーンの濃淡を表現するように微細なニュアンスを吹き分ける。普段はあまり聴かないタイプの演奏だが、たまにこういうのもいいもんだ。

参考動画