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PBB's Lacus Amoenus - The Sauna Session

新譜 Peter Evans Piero Bittolo Bon

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PBB's Lacus Amoenus - The Sauna Session
Long Song Records
Piero Bittolo Bon(as, mighty contrabass dubstep pocket reed trumpet, no input electronics) Peter Evans(tp, piccolo trumpet) Simone Massaron(electric & acoustic guitars, fretless guitar, lapsteel guitar, effects) Glauco Benedetti(tuba) Tommaso Cappellato(ds)


こっこれは非常にかっこいい楽しい面白い! 今とても注目しているイタリアのマルチリード奏者Piero Bittolo Bon(以下、PBB)と、現代最高のトランペッターPeter Evansの共演とあって、リリース情報を知った時から楽しみにしていた。そして届いてみれば期待に違わぬ、というより、上回る好内容だった。

PBBの魅力は何と言っても音だ。エッジが立っていて、芯が詰まっていて、でもとても温かな包容力ある音。聴いていると、梅津さんやジョン・ゾーンやアンドリュー・ディアンジェロを思い出させたりする。対するPeter Evansは今や言わずもがな説明不要だが、どんどん世界を股にかけ、私が共演してほしい人たちと次々共演していろんな音源を残してくれて、ありがたい。

PBBに関して、これまでに聴いたアルバムはいずれも、ノリのよい楽曲上で暴れまくるといったものが多く、Peter Evansとの共演でどうなるか、というのがやや心配だったものの、当然というかなんというか杞憂で、この人もやっぱり硬軟緩急静動自在の即興演奏家なのであった。Peter Evansの超絶技巧と張り合うというのでなく、自然に、長年連れ添ったコンビのように丁丁発止を繰り広げる。いいなあ。

アルバム全体を通じ、ジャケ通りのポップなフリージャズという印象。インプロもあるが、あくまで曲展開の一部。他のメンバーはPBB側の欧州人材であろうが、3人ともしっかり個性を発揮していて、サックスとトランペットの伴奏ではないし、誰ひとりサウンドに埋もれることなく、正五角形を保つ。これはオススメ。


試聴(2曲目)


PBBの過去作の感想はこちらこちら参照。