あうとわ~ど・ばうんど

Kruglov / Sooäär / Lapin / Yudanov - Military Space

先日のIvo Perelman注文時、ついでに、Leo Recordsが最近推しているらしいAlexey Kruglovを聴いてみようと思い立ち、どれにしようか迷ったが、とりあえず最新の作品を選んだ。

Military Space

Military Space

Alexey Kruglov(as, ts, bassethorn, block-flute, ts with tb mouthpiece, prepared sax) Jaak Sooäär(elg, live electronics) Alexey Lapin(p, prepared piano) Oleg Yudanov(ds, per)

Alexey Kruglovはロシアのサックス奏者。1979年生まれらしいので、若手というより中堅クラスの域だろう。

アレクセイ・クルグロフはアルト、ソプラノ、バセットホーン、笛、トロンボーンのマウスピースを取り付けたテナー、プリペアドサックスという多くのリード楽器を用い、時には2本同時吹奏なぞも披露しながら、とにかく愉快に演奏を展開していく。ヤーク・ソーエール(?)のギターも多彩な音響効果を駆使して空間をヴァラエティ豊かに色づけ、その対比もあってか、アレクセイ・ラピンの奇を衒わないピアノが非常に生きていて、サウンドに広がりが生まれるようだ。

アルバム全体としては、どこかポップさも感じられるフリージャズという印象で、ジャケのイメージもあるが、SF志向フリージャズと呼んで差し支えないのでは、と感じた。

参考


ところで、調べてみると、クルグロフは近々ACTレーベルからヨアヒム・キューンとのデュオアルバム「Moscow」がリリース予定だそうだ。