あうとわ~ど・ばうんど

Andrew Cyrille / the Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note

いったいこのシリーズのセレクト基準はどうなっているんだろう? まさか、アンドリュー・シリルの箱まで出すとは、快挙である。

Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note [輸入盤]

Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note [輸入盤]

所収アルバムは「Metamusician's Stomp」「Nuba」「Something In Return」「Special People」「The Navigator」「X Man」「Good to Go,With a Tribute to」の7枚。実はどれも初めて聴いた。
正直言って、後半3枚には心惹かれなかったが、やはり注目はデヴィッド・S・ウェア参加の1・4枚目と、セシル・テイラー・ユニット時代からの盟友ジミー・ライオンズが参加した2・3枚目。(ちなみにウェアもテイラー・ユニットの仲間であるが…)
ウェア参加では「Special People」の醸し出す雰囲気が良い。特に、後年、同じデヴィッドであるがマレイのグループ(「シャキルの戦士」)でも演奏された「High Priest」が強力で、ウェアのテナーも吼える。ジミー・ライオンズ参加作では、デュオで魂をぶつけ合う「Something in Return」(というか、参加作でなく、本来は共同リーダー作)が燃えたぎる。7枚中、ベストはこれだろう。