あうとわ~ど・ばうんど

Anthony Braxton / Nine Compositions (Hill) 2000

ところで、アンドリュー・ヒルに捧げられた作品というものはいろいろ存在しているけれど、そのうちの一枚。「エターナル・スピリット」からも2曲取り上げられている。

Anthony Braxton / Nine Compositions (Hill) 2000
CIMP Records, 2000
Anthony Braxton(as, ss) Steve Lehman(as) Paul Smoker(tp) Kevin O'Neil(g) Andy Eulau(b) Kevin Norton(ds)

注目はスティーヴ・リーマンの参加。1978年生まれというからキャリア初期、彼が21、2歳ごろの演奏ということになる。そういえばアンソニー・ブラクストンが彼を起用した98年録音のアルバムというものもある(こちら参照)ので、いかに若手の頃からリーマンを買っていたかがよくわかる。
そして、この若きスティーヴ・リーマンが同じ楽器の大先輩(というか、師匠である)ブラクストンを食わんばかりの勢いで異能ぶりを発揮し、輝いている。録音当時ヒルが存命だったことを考え合わせると、ヒルに彼を引き合わせたら面白いことになっていたんじゃなかろうかと想像してみたくなる。