あうとわ~ど・ばうんど

Andrew Hill / Eternal Spirit

サムシンエルス & 新生ブルーノート 創立25周年リイシューで最も楽しみにしていたアンドリュー・ヒル作品が発売された。

エターナル・スピリット

エターナル・スピリット

Andrew Hill(p) Bobby Hutcherson(vib) Greg Osby(as) Rufus Reid(b) Ben Riley(ds)
ルフレッド・ライオンに寵愛されたヒルの89年、最初のブルーノート復帰作。旧友ボビー・ハッチャーソンとのコラボレーションは60年代から地続きになったような安定感で、そこに当時若手だったグレッグ・オズビーが加わる。
ヒルの音楽はエリック・ドルフィージョー・ヘンダーソンあるいはサム・リヴァースなど異能のサックス奏者がよく合うと思うが、オズビーも後に花開くことになるスタイルがまだ確立されきってないが、その異能ぶりはヒルの音楽によく合っていて、この後10年近く2人の共演が続いていくのも納得だ。
ヒルブルーノートに2度復帰したがリリース作品が3枚のみで、60年代の膨大な録音群を考えると非常に意外かつ残念だ。それはともかく、こうなったら、今回の発売リストには入ってない、残る「But Not Farewell」の再発も是非ともお願いしたい。