あうとわ~ど・ばうんど

エリック・ドルフィー五十回忌

ふ、不覚。こここんな大事な日を、あろうことか忘れかけていた。例年のように事前にネタを仕込んでいないので、気の利いたことも書けない……。思い出しただけでも良かったといえるが、あぁファン失格だ(堕)。

そこで、なんとなく手に取ったのは、

Presents Charles Mingus

Presents Charles Mingus

Charles Mingus(b) Eric Dolphy(as, bcl, fl) Ted Curson(tp) Dannie Richmond(ds)
1960年10月のナット・ヘントフ・セッション。ドルフィーのアルトの微細で絶妙なコントロールがすばらしい。そして、一般的には『ミンガスとの対話』と称されるものの私にはあのミンガスがドルフィーに奉仕してるとしか聴こえない(笑)「What Love」でのバスクラリネットソロも。

この時期のドルフィーの演奏は初期完成形態といっていいだろう、短い活動期間にかかわらず幾回かあったピークの一つだ。やはりたまらん。


ところで。最近、Jazzhaus レーベルというところから、SWR音源のアーカイヴ復刻シリーズがリリースされている。『ほとんどが未発表で、ドルフィー黄金期の演奏もある』という煽り文句も見たが、続報が伝わってこない。個人的にはコルトレーン5「THE UNISSUED GERMAN CONCERTS」(10年7月1日参照)のコンプリート化を期待したいところだが、さてどうなるか。