あうとわ~ど・ばうんど

Concert for Fukushima Wels 2011 / The Peter Brotzmann Chicago Tentet

帰宅したら届いていた。

Concert for Fukushima Wels 2011 [DVD] [Import]

Concert for Fukushima Wels 2011 [DVD] [Import]

Peter Brötzmann(reeds) Ken Vandermark(reeds) Mats Gustafsson(saxes) Joe McPhee(tp) Johannes Bauer(tb) Jeb Bishop(tb) Per-Åke Holmlander(tuba) Fred Lonberg-Holm(cello, elg) Kent Kessler(b) Paal Nilssen-Love(ds) Michael Zerang(ds) + Toshinori Kondo(eltp) Michiyo Yagi(17 & 21 string koto) Yoshihide Otomo(elg) Akira Sakata(reeds)
ペーター・ブロッツマンが2011年11月3日から4日間にわたりキュレートしたオーストリア・ヴェルズでのフェスティバルは5枚組選集「Long Story Short」(2月26日3月2日参照)となっているが、このうち最終日である6日のシカゴ・テンテットによる「Concert for Fukushima」の映像を収録したDVD。
ゲストとして近藤等則八木美知依大友良英坂田明の4人の日本人ミュージシャンが一曲ごとに一人ずつ交代して加わっていく構成(八木美知依が加わったセットの音源だけ、前述「Long Story Short」の4枚目(3月2日参照)所収)
個人的には坂田さんの加わったセットが最も印象に残った。坂田さんが吹き始めブロッツマンが呼応してブロウ合戦、ブロッツマンが去ると続いてヴァンダーマークとともに吼え、2トロンボーンの掛け合いなどを挟んで、今度はマッツとの咆哮合戦、やがてブロッツマンとヴァンダーマークも寄り来て、4管による祈りにも似た合奏へ移行して大団円となる。
福島がテーマになっているせいか、全体を通じても、咆哮の中からどこか哀惜のような情が滲む演奏に思えるのは、考え過ぎだろうか。
(なお、amazonではリージョン1仕様となっているが、おそらくリージョンフリーである)
参考動画(DVDとは別の映像)