あうとわ~ど・ばうんど

Made to Break / Provoke

Made to Break / Provoke
Clean Feed, 2013
Tim Daisy(ds) Devin Hoff(elb) Christof Kurzmann(lloopp) Ken Vandermark(reeds)

『月刊ヴァンダーマーク』(via 「聴いたら危険! ジャズ入門 (アスキー新書)」)と呼ばれるがゆえか、いつのまにかヴァンダーマーク作品を逐一追いかけることはなくなってしまった(添野さんにお任せする)が、時おり気になる作品を聴いてみると、魅力を再認識する。
CDには20分前後の演奏が3つ収められている。『3曲』と言わなかったのは、それぞれのトラックに流れがあり山があり場面転換がありドラマがあるからだ。
ヴァンダーマークの凶暴に叩きつけるようにフレーズを積み上げ昇り詰めていくサックス、あるいはしみわたらせるようなクラリネットがやはりいい。互いに手の内を知り尽くしている(に違いない)ティム・デイジーのドラミングはもちろん、デヴィン・ホフの実にタイミングよく決まるグルーヴも気持ちいい。llooppの音響合成も邪魔にはならない(というと申し訳ないが・・)。
参考動画