あうとわ~ど・ばうんど

森山威男カルテット / ハッシャバイ

最近立て続けに森山威男氏のアルバムが再発されている中、これを買う。

ハッシャバイ hush-a-bye

ハッシャバイ hush-a-bye

田切一巳(ts, ss) 板橋文夫(p) 望月英明(b) 森山威男(ds) 向井滋春(tb)
これは何度も書いている話だが、今から20年前の90年代初頭、70〜80年代のテイチクの日本ジャズ作品がCD化され、当時、貧乏学生だった自分は興味あるタイトル(生活向上委員会大管弦楽団の2枚とか、山下洋輔トリオの作品群とか、宮沢昭の「グリーン・ドルフィン」とか、あとなぜか加古隆とニューハードの共演盤とか)を少しずつ買っていて、森山カルテットも「フラッシュ・アップ」を買って、「ハッシャバイ」もいずれ買うつもりでいたら、気づけばまったく入手できなくなっていたのだった・・・
むろんアルバム自体はその後ジャズ喫茶で聴く機会に何度も恵まれたのだったが、20年前の『所有したい』願望をようやく晴らすことができたのである。よかったよかった。
収録曲では何と言っても、カルテット初演の冒頭曲「Sunrise」と、続くタイトル曲「Hush-a-bye」にトドメをさすだろう。先日のアダムス=ピューレン・カルテットやハンニバルの項でも触れた70〜80年代のジャズの熱さは、国内外を問わず、胸をたまらなく焦がしてくれる。