あうとわ~ど・ばうんど

Hall Russell / NRG Ensemble

昨年 Nessa からめでたく再発(過去に Bomba から日本盤も出てたはずだが)され、機会があったら聴いてみようと思っていた NGR Ensemble の初期盤をようやく入手。

NRG Ensemble

NRG Ensemble

Hal Russell(ds, vibe, C-melody sax, shenai, cor, zither) Chuck Burdelik(ts, as, cl, fl) Brian Sandstrom(b, tp, gong) Curt Bley(b) Steve Hunt(vibe, ds)
ハル・ラッセルとスティーヴ・ハントが交互にドラムとヴィブラフォンを演奏していたりして、しっかりした耳の持ち主なら違いを聴き分けて楽しむこともできるのだろうが、そんな耳を持っていなくても、マルチインスト奏者たちによるセッションの楽しさはよく伝わってくる。
録音は81年、のちにバンドを引き継ぐマーズ・ウィリアムズやケン・ヴァンダーマークらをはじめ、後進たちによって花開くことになる現在のシカゴフリージャズシーンの基本フォーマットがすでに確立されていたとみることも可能で、なかなか面白い。
この作品の立役者の一人になっているチャック・バーデリクは初めて聴いたが、サックスはマーズに通じるような素晴らしさでフルートも味わい深く、惚れ惚れしてしまうのだが、調べてみると NRG Ensemble 以外ではほとんど名前が発見できないことに、逆に驚いてしまった。
参考(にはならない)動画