あうとわ~ど・ばうんど

Don Pullen / Montreux Concert

千円再発盤。日本初CD化だそうだが、輸入盤では昔持っていたんじゃなかったっけ…いや。管が入っていなかったから、若き日の私は購入を見送ったのだったか。

モントルー・コンサート

モントルー・コンサート

Don Pullen(p) Jeff Berlin(elb) Steve Jordan(ds) Raphael Cruz(per) Sammy Figueroa(per)

20分前後の2曲収録。両曲とも、前半10分以上を占める無伴奏ソロ部がすばらしい。ドン・プーレンにはピアノソロアルバムも多く存在するが、このソロはそれらと比しても遜色ない。独特の粘っこいようなリズム、メロディーライン、クラスター和音、拳をはじめとするパーカッシヴなアプローチ、垣間見せる叙情・・・それらを一瞬で行き来しつつ、すべてが一聴してそれと分かる「プーレンじるし」に染め上げられている。つくづく、この人には長生きしてほしかった(個人的にはジョージ・アダムスの早逝よりも惜しいと思ってる)。