あうとわ~ど・ばうんど

Taylor Ho Bynum 7-tette / Navigation

Navigation (Possibility Abstracts XII & XIII)

Navigation (Possibility Abstracts XII & XIII)

Taylor Ho Bynum(cor) Jim Hobbs(as) Bill Lowe(btb, tuba) Mary Halvorson(elg) Ken Filiano(b) Tomas Fujiwara(ds, vib) Chad Taylor(ds, vib)

テイラー・ホ・バイナムの新作は、彼のセクステットにチャド・テイラーが加わった「7-tette」(あくまで、セクステットの拡大版という位置づけらしい)。

本作はバイナムの作曲における新境地だそうで、曲を6つの要素(ISH, WUK, ZADE, TRIST, MANCH, KID)に分け、演奏者が即興的にナビゲートしていく形式(と、英語ライナーを読んで何となく受け取った)となっている。

CD1枚がひと連なりの演奏で、例えばディスク1は、MANCHから始まりISH、ZADE、WUK、TRIST、再びZADE、WUKといった具合に流れていく。ちなみにディスク2は、ZADE、KID、WUK、TRIST、MANCHの順。(なお、CD上は一応トラックナンバーが切られている)。

作曲手法そのものについては、あ、そうですか、としか言いようがないのが正直な感想(アンソニー・ブラクストン門下生だから、いろいろ考えるのね、と思う)。つまるところ、メンバー個々の力量に寄り掛かった演奏なのだが、ま、私はメアリーのギターが活躍していればそれで満足なのよね(苦笑)。あと、ジミー・ホッブズのアルトも。

ところで、本作はいろんなバージョンが出ていて、私が買ったのは「Navigation(Possibility Abstracts ⅩⅡ & ⅩⅢ)」という2CD版。ほかに、「Navigation(Possibility Abstracts Ⅹ & ⅩⅠ)」という2LP版、2LP+2CD(コンプリート)版があり、2CD版と2LP版の購入者にはコンプリート版デジタルアルバムのダウンロードチケットが付いてくる。


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