あうとわ~ど・ばうんど

Andrew Hill / Change

Change

Change

Sam Rivers(ts) Andrew Hill(p) Walter Booker(b) J. C. Moses(ds)
アンドリュー・ヒルに関しては、自分は遅れてきたファンであって、こうして時おり未聴CDを聴く。
冒頭、10分以上の「Violence」はサム・リヴァースが縦横無尽に駆け巡り、ヒルは独特のリズム・ハーモニーで色づけしていき、これはこれで悪くないが、どうしてもサム・リヴァース・カルテットのような感も漂う。むしろ、2曲目以降、ゆったりしたテンポの浮遊感たっぷりの曲群(サム・リヴァース抜きの曲もあるが)のほうがヒルらしい魅力にあふれる。サム・リヴァースも「Beatrice」のようなオリジナル曲を持っているが、実はこういった表現が非常にすぐれていて、ヒルの音楽にとても溶け込んでいる。