あうとわ~ど・ばうんど

旧作ピックアップ

ここしばらく取り上げてきた新譜等の合間合間に聴いてた旧譜を、3つピックアップする。

Practice

Practice

添野知生さん御推奨のアラン・ウィルキンソンのサックスソロ、ちょっと前に入手してました。最初に聴いた爆裂トリオ(4月2日参照)同様にバリトンでの演奏も圧巻なのだけれど、心ひかれたのはアルトによるソロ。伸びやかな実にいい音で、「ロンリー・ウーマン」もやっているが、ここではジャズ的な歌心もみせてくれる。こうした確かなテクニックと音楽性に裏打ちされたアルバムのタイトルに「練習」と名づけるセンスにも感心する。アレックス・ワードがマスターを手掛けた録音も非常に良い。


Peter Evans Quartet

Peter Evans Quartet

Peter Evans(tp) Brandon Seabrock(g, electronics) Tom Blancarte(b) Kevin Shea(ds)
Taylor Ho Bynum や Nate Wooley らとともに、現代アメリカで今最も重要なトランペッターの一人である Peter Evans(但、前2者より一世代若い)のレギュラーカルテットのファースト作。フリー寄りではあるが、彼のプレイには、モダンジャズの凝縮されたエッセンスがちりばめられているように感じられる。


Unexplained Phenomena-Live at Vision Festival XV

Unexplained Phenomena-Live at Vision Festival XV

Rob Brown(as) Matt Moran(vib) Chris Lightcap(b) Gerald Cleaver(ds)
ロブ・ブラウンの2010年、ヴィジョン・フェスティバル・ライヴ。『ヴィジョン・フェスティバルに駄演なし』という格言(私が作った)の例に漏れない。編成やサウンドから時折エリック・ドルフィーを想起する瞬間もあり。