George Adams Don Pullen Quartet The First Recordings

「George Adams Don Pullen Quartet The First Recordings」
George Adams(ts, fl, per, vo) Don Pullen(p) David Williams(b) Dannie Richmond(ds)
楽しく、懐かしき薫りのするジャズである。
ミンガス・バンドで意気投合しグループを結成、75年にイタリアのマイナーレーベルHOLOに各々のリーダー作として録音した2枚のアルバムをカップリングして初CD化したとのこと（ただし、プーレンのピアノソロはカットされてるらしい）。
結成初期だけあって、ミンガスバンド風の曲があったりいろいろな要素が詰まっているが、後に開花するスタイルはすでに用意されている。特に、アダムスとプーレンのデュオバラード（その後このフォーマットは何回も録音され、デュオを集めた企画盤（「Melodic Excursions」）もリリースされることになる）は心洗われる。アダムスは白目向いてピーピー言わせるだけの人ではないし、プーレンも鍵盤の上をぴゃらぴゃら拳転がすだけの人ではない。
こういう真っ当な王道ジャズ（かどうかは、保守的ジャズファンには異論あるだろうが、このブログではそういう人を想定しなくてもよかろう）を久しぶりに聴くと、本当に良いなあ。
ちなみにこの盤は数量限定盤で売り切れ御免のショップも多いようだが、ここでは現在の所まだ在庫有りになっている。