あうとわ~ど・ばうんど

Peter Brötzmann / Solo + Trio Roma

Solo + Trio Roma

Solo + Trio Roma

Solo:Peter Brötzmann(as, ts, cl);
Trio Roma:Peter Brötzmann(as, ts, tarogato) Massimo Pupillo(elb) Paal Nilssen-Love(ds)


ペーター・ブロッツマンのソロとトリオのカップリング盤2枚組。
ソロは過去盤同様に「ロンリー・ウーマン」を披露しているほか、なんというか、「歌」を感じさせる演奏が多い。一方でトリオの方はというと、70分ノンストップの爆音系トリオだが、そこかしこに挟まれる無伴奏ソロスペースにはやはり上記ソロ同様の「歌」を感じ取る。
ブロッツマンの演奏は、どわぁああああああっっっという過激ブロウも、空間隅々まで沁み渡らせるような情味あるソロも、実はすべてが彼独特の「哭き」だということがよくわかる。だから、彼の音を聴く者は、それがどのような種類の音であれ、即座にむんずと心つかまれ魂の底から震えるような興奮を味わうことができるのではなかろうか。